(ヤフーニュースより引用)
映画「地下鉄(メトロ)に乗って」などに出演した女優の高久(たかく)ちぐさ(28)がインド映画に主演した。世界的に注目されるインドの女性監督アパルナ・センがメガホンを取った「日本人の妻(邦題)」で、丸刈り姿も披露。ロケを終えて帰国し「貴重な体験でした」と語った。女性の海外での活躍が顕著な中でまた1人、楽しみな女優の出現だ。
作品は、世界最大のトラ保護区サンドラバンズにある学校のインド人男性教師と雑誌のペンフレンド募集で文通相手となった日本人女性の悲恋を題材にした物語。文通を続けるうちに引かれ合い、結婚の約束も交わしたものの、女性はがんを患って闘病。そこでてい髪となるが、そのうち、インドから男性が交通事故で亡くなったという知らせが届く…といった切ないラブストーリー。高久は18歳から45歳までを演じた。
今年2月、日本でオーディションがあることを知り「最初はインド映画と聞いて“踊るのかな?”と思いました」。6月中旬から約2週間、単身でコルカタに渡り撮影に臨んだ。3食カレーも苦にならず、スタッフとの会話は英語。苦戦しながらも伸び伸びと演じ切り、地元の英字新聞にも大々的に取りあげられた。
多摩美術大学で映画製作を学び、もともとは監督志望。3年ほど前から女優の仕事を始めた。初の大役で大いに刺激を受けた様子で「セン監督も女優出身なので、いろいろ学ぶことは多かった。女性に見てもらいたい映画です」とアピール。
第19回東京国際映画祭で上映され評判を呼んだ「Mr.&Mrs.アイエル」など、アートシアター系の第一人者として知られるセン監督だけに、その新作は海外の映画祭から引く手あまた。「バベル」出演で一気に飛躍した菊地凛子(26)の例もあり、高久の名前も海外にとどろくチャンスだ。インド国内では12月に公開予定で、来年春にも日本に上陸する。
◆高久(たかく) ちぐさ 1978年(昭53)8月11日、東京都生まれの28歳。NHK大河ドラマ「義経」(05年)、フジ「危険な関係」(同)、映画「ホワイトルーム」(06年)などに出演。趣味は絵画、特技はフラメンコ。1メートル55、B78・W58・H80。
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