これまで、監督賞5回、脚本賞2回通算7回のノミネートをされながらも、すべて受賞を逃していたマーティン・スコセッシ監督の名前が呼ばれると、会場は、大きな歓声が上がった。鳴り止まないスタンディングオベーションに包まれながら、『ディパーテッド』のスタッフ・キャストたち、そしてプレゼンターのジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグ、と熱い抱擁を交わしたスコセッシ監督は、壇上で総立ちの観客に向けて「サンキュー! サンキュー!」と叫びつづけた。
「もう一回封筒を確認してみてもらえないかい?」とジョークを飛ばすと、マーティン・スコセッシ監督は、満面の笑顔で「37年前からの友人(プレゼンターの監督たち)たちに、この賞を渡してもらえて、本当にうれしい。どこに行っても、いろんな人たちに、オスカーをとってね!と言われ続け、ぼくはサンキューと言うしかありませんでした。みんなに祈ってもらっていた、このオスカーを受賞できて本当に光栄です。ありがとう!」と語った。
客席では、来日時に「自分より、どうしても監督に獲って欲しい!」とマーティン・スコセッシ監督の受賞を切望していたディカプリオが、感無量の面持ちで、監督に拍手を送りつづけていた。
喜びを噛みしめながら、スピルバーグ監督らとともに、袖へ向かったマーティン・スコセッシ監督を待ち受けていたのは、坊主頭になった“怪優”ジャック・ニコルソン。盟友の2人は、がっちりと抱き合い、悲願だった受賞の喜びを噛みしめていた。
(ヤフー・ニュース、シネマトゥデイより引用)
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